ECAO/ECAOS 紹介
ECAO(Elliptic Curve Abe-Okamoto signature)は、1999年にNTTが開発した、安全性の高さが数学的に証明された楕円曲線上の離散対数問題に基づくメッセージ回復型デジタル署名です。その後、可変長メッセージの回復に対応できるよう改良が加えられ、ECAOS(Elliptic Curve Abe-Okamoto-Suzuki signature)が、2008年に開発されました。
ECAOおよびECAOSでは、ハッシュ関数の出力がランダムであるという仮定と楕円曲線上の離散対数問題が解読困難であるという仮定のもとで、安全性を厳密に評価することができます。また、RSA署名などと比較して、短い鍵長でも十分な安全性を確保できるため、より高速な実装が可能です。
- 仕様書
ECAO/ECAOSの仕様書