知的財産権情報
NTTでは、国内外の様々な製品やサービスに広く利用できる環境づくりに貢献し、暗号技術の普及・促進により、低コストで安全な高度情報流通社会の実現に向けて主導的役割を果たすため、Camellia、PSEC-KEM、ESIGN、EPOCの基本特許の無償化を実施しております(Camelliaについては当該基本特許の共有者である三菱電機の了解済み)。これにより、NTT暗号の一層の普及による暗号製品の相互接続性を高め、各ベンダのNTT暗号搭載製品の開発・製品化が容易になり、それらベンダの暗号製品市場、更には、暗号を必要とする情報通信市場への参入が促されるものと考えております。
なお、暗号アルゴリズムの互換性に関しましては、公開情報に基づき、お客様の責任においてご確認いただきますようお願い申しあげます。
<基本特許無償化に関するニュースリリース>
2006年4月13日より、上記のアルゴリズムのうち、主要な国際標準暗号・推奨暗号に選定されたCamelliaを日本発の暗号技術として安全な高度情報流通社会全般を支える国際的な基盤技術に広めていくとのNTTの方針のもと、CamelliaのNTT製ソースコードを、マルチプルライセンス形式のオープンソースとして無償で公開いたします。
また、Camellia基本特許を共有するNTTと三菱電機は、従来Camelliaを搭載する製品を開発・事業化する企業・法人様を主な対象に基本特許無償許諾契約に基づく特許無償化を行ってきました。しかしながら、今般のNTTと三菱電機の合意に基づき、今後は、Camelliaの利用者におかれては、基本特許無償許諾契約を締結せずともCamellia基本特許を無償にてご利用いただけることといたしました。なお、ご要望があれば、従来同様、NTT・三菱電機との三社による基本特許無償許諾契約に基づく実施許諾を受けることも可能です。詳しくはNTT知的財産センタにお問い合わせください。
<オープンソース公開に関するニュースリリース>
【重要告知】
- NTT(Camelliaについては三菱電機を含む)が開発した暗号技術を採用した各ベンダが製造する製品について、NTTが、黙示的、明示的を問わず、暗号方式の性能、品質、市場性、特定用途への適用可能性、または暗号技術の解読不可能性等を保証するものではありません。
- NTT製のCamelliaオープンソースは、Camelliaの仕様および32ビットCPU用高速化手法に基づいて正しく暗号化・復号を行うようにプログラミングされていますが、暗号利用モードや鍵管理の仕組み、実装攻撃に対する対策技術などは組み込まれておりません。また、本オープンソースを利用して生じたいかなる損害についても、NTTがその責を負うことは一切ありませんので、ご了承のうえ、お使いください。
- 上記のアルゴリズム(オープンソースを含む)はいずれも公知情報に該当しますが、これらが組込まれた製品は「外国為替および外国貿易法」が定める規制貨物に該当します。日本国外へ持ち出す場合、または国内外の非居住者に提供する場合には、同法に基づく輸出許可等必要な手続きをお取りください。
※ Camelliaは、日本電信電話株式会社と三菱電機株式会社の登録商標です。