PSEC-KEM 楕円曲線暗号

PSEC-KEM 紹介

PSEC (Provably Secure Elliptic Curve encryption)は、1999年にNTTが開発した、安全性の高さが数学的に証明された日本国内初の楕円曲線上の離散対数問題に基づいた公開鍵暗号方式です。その後、共通鍵暗号で利用する秘密鍵を配送するための手段として鍵カプセル化メカニズムKEM (Key Encapsulation Mechanisms)というフレームワークが提案され、それに合わせる形でPSEC-KEMが2001年に開発されました。

PSECでは、ハッシュ関数の出力がランダムであるという仮定と楕円離散対数問題が解読困難であるという仮定のもとで暗号の安全性を厳密に評価することができます。また、RSA暗号などと比較して、短い鍵長でも十分な安全性を確保できるため、より高速な実装が可能です。これらの技術的優位性は、例えば欧州推薦暗号選定プロジェクトNESSIEにおいて第一推奨暗号に選定されるなど、国際的にも認められています。

NTTは、国内外の様々な製品やサービスに広く利用できる環境づくりに貢献し、暗号技術の普及・促進により、低コストで安全な高度情報流通社会の実現に向けて主導的役割を果たすため、 相互主義の下、PSEC-KEMの基本特許の無償化を実施しております。

仕様書

PSEC-KEMの仕様書

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基本特許無償公開(知的財産権情報)に関する情報

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